DRIFT MAX 第4戦 CLUBMAN STAGE ROUTE 5
開催日時:2012年5月10日(木) 21:00~
開催場所:Clubman Stage Route 5
進入速度200キロ以上。超高速からの一発サイド進入!

クラブマンステージ・ルート5順走の1コーナー進入。どこかに似てると思いません?…そう、D1屈指の超高速ステージ、九州オートポリス!
基本的に「ゲームオリジナルのコースは、リアル思考のGT5のクオリティを下げるだけ」だと思ってますので、今までオリジナルコースを使用するのを避けてきました。…ですが文句ばかり言っていても仕方ありません。オートポリスのそれと似たレイアウトを持つこのコースで、超高速からの一発サイド進入を見せてもらいましょう!
本大会の模様は「DwMAX公式生放送」で実況生中継され、瞬間最高視聴100人超という多くの方に観戦いただきました。参加いただいた方、ご覧いただいた方に改めて御礼申し上げます、有難うございました。タイムシフト視聴もできますが、ちょうど出張の新幹線の中で暇なので、リポートを残しておきたいと思います。
単走リポート
スタート地点は最終コーナー出口付近の繋ぎ目。そこから全開で加速して、500馬力オーバーなら最高速は250km/hに達します。コース右から左に蛇行しての進入は減点(楽ですからね)、やはりフェイントは最小限にしてのサイド一発進入が格好良いでしょう。GT5の仕様ですが、200km/h超で真横に向けると回線が安定している人でもラグが発生します。このラグ発生が単走高得点の条件とも言えますね。
トンネル入り口の右、そして左コーナー、それぞれのインクリップ2点を線で結ぶように直線的に通過します。そしてそのまま勢いを止めずにアウトに飛んでいく。壁ギリのアウトラインをキープしてトンネルを抜けたら審査区間終了です。
DwMAXは個性派ぞろい?

本大会生放送の主「yamayu-7」が乗ってきたのはなんとNASCARのカムリ。夜ステージなのにヘッドライトが無いという致命的な欠点を持ち、さらに超重量級という…利点は目立ち度のみと言ったところでしょうか。しかしその単走、魅せてくれました。245km/hからの進入、それじゃ止まりきれないっ!と誰もが思ったはず。しかしインクリップの壁50cmギリギリをかすめて理想のラインに乗っけてきました。点数は99.95でしたが、その0.05は審査委員長の嫉妬というw
いつも変わったクルマに乗っている「daasu1」は、安定のトヨタ7レースカー’70。DwMAX解散総選挙で見事当選した後の初公式戦となります。面白いのはこちらの方、観戦してるとギアがずっと1速。GT5では珍しいオートマ使いで、ギア比設定が異常なのです。しかしオートマだからと言ってあなどってはいけません。ストレートエンドでは250km/hに達し、そこからケツ出しての急減速、意外と正当派で単走2本とも安定した走りをしてきます。車種で目立つと実際の走りではアレなケースが多いなか、良い意味で期待を裏切ってくれました。
一匹狼となった最強のヴァンテージ使い。

今回最も審査員をゾクッとさせるようなアグレッシブな単走を見せたのは、Rd.3の優勝者「jackgtr34」でしょう。Team Performerを脱退して現在は一匹狼となりました。車種はAstonMartin V12 Vantageと前回と不変だが、セッティングは改良を施していそう。さらに光に当たると青白く輝く…何とも言えないこのピュアホワイトのカラーリングは印象的です。
最高速こそ240km/h強程度ですが、特筆すべきは1個目クリップを180km/hオーバーで通過しているということ。これを可能とするには振り出しから寸分の狂いもなく、S字を一直線に駆け抜けるラインに正確にクルマを乗せなければなりません。至難の業です。
100点を出した1台、その1台とは…

このアメリカンマッスルの旧車を駆るのは「orangethree4869」。本大会No.1のケツ進入で楽しませてくれました。ただ、角度を付けた分、振りっ返しがワンテンポ遅れて2個目のクリップ取れず、点数は伸びません。でもなぜか本人は満足そうに帰って行きましたとさw
さぁそして本大会で100点を叩き出した人がたった1人。誰だと思います?まさか下の写真の軽自動車とは思わないでしょう?…しかし、そのまさかが起こってしまいました。
ダイハツ ミラ TR-XX Avanzato R '97に乗るのは、この人しかいません…「avanzatox4」。
忘れてはいけないのは駆動方式はFFだということ。単走1本目はクラッシュして0点、そりゃそうなるよね~と誰もが思った中での2本目の走り、「おおおお…」「すげええ…」のコメントが洪水のように流れます。その走り、本当に文句をつけるところが無いんです。進入スピードこそ190km/hと遅いもののアクセル全開であることはわかります。角度、ラインともに完璧。特に左コーナー途中のジャンクション付近への壁寄せ(写真下)は尋常じゃありません。ちょっとなめて掛かった人が痛い目に合うという、頭文字D的な大逆転劇を演出してくれました。
勝手に審査、進入番長決定戦!!
さぁやって参りました進入番長決定戦!進入で時速何キロでケツを出しているか?をニコ生放送を見ながら密かにチェックしていましたので、勝手に表彰させていただきます。なお進入速度が高ければ振り出し位置も手前にせざるを得ませんので、ある地点での速度ではなく、ケツ出しモーション直前の速度が審査対象となります。また当然ですが、曲がり切れずに2個目クリップ取る前でクラッシュした場合、最高速から真っ直ぐ減速してケツを出した場合は対象外です。

参加者の進入平均速度は240km/hくらい。速い人でも260km/hという中、一人だけ頭のネジが吹っ飛んでいる人がいました。進入番長決定戦、その栄えある1位に輝いたのは…「Courtney1203」。
Bugatti Veyron 16.4 ’09がスタートラインに構えた時点で、この人だけなんか目指しているものが違う…。となんとなく気付きました。その最高速度、なんとダントツの「293km/h」!!
無論アクセル踏んで最高速出すだけなら誰にでもできますが、凄いのはその速度で進入しながら止め切ったことです。まぁ結局最後はアウト側の壁と仲良くなってしまいましたが、2個目のインクリップを取るまでにクラッシュしなかったのは驚きです。
「Courtney1203」、貴殿は本大会に於いて単走敗退となったもの、勇敢な走りで我々に感動を与えてくれました。よってここに之を賞します。
頭おかしい順 | 搭乗車種 | MAX進入速度 | |
1 | Courtney1203 | Bugatti Veyron 16.4 ’09 | 293km/h |
2 | daasu1 | Toyota 7 Race Car ’70 | 262km/h |
3 | f-yam-t | Ferrari 458 Italia ’09 | 258km/h |
単走結果
単走順位 | 搭乗車種 | 単走得点 | |
1 | xxxxxx | ||
2 | xxxxxx |
追走リポート/BEST8
追走のBEST8 1ブロック目は「yamayu-7」vs「f-yam-t」。yamayu-7先行時、f-yam-t が後ろで止まりきれずにクラッシュして勝負決定。この458イタリア、煙の中だとさらにカッコ良さを増します。
それにしても、このコースは本当に追走が難しい。ラグった先行のクルマに当たれば、一方的に後追いがブッ飛ばされるので、進入からビタビタはお勧めしません。
また特にレースモードなのでスリップストリームが効いている点を忘れてはいけません。ダウンフォースが弱まりますので、単走と同じ感覚で振り出すと止まりきれずに壁に刺さることになります。


さて2ブロック目は「avanzatox4」vs「k-mishi」。k-mishiが乗るのはトラクションの掛かりやすいSaleen S7 ’02。正直これは…無理。やはり決定打はk-mishi後追いの時でした。そもそも速度が乗っていない状態からの進入、当然インに巻きますよねw さらに軽は遅い速度でアウトラインをキープ、当然追い越しますよねw「お気の毒に…」以外に掛ける言葉が見つかりません。
3ブロック目は「jackgtr34」vs「daasu1」。1本目先行で若干のアドバンテージを取ったjackgtr34でしたが、2本目後追いで後ろから追突。その後写真の様に詰め寄りますが、進入でのクラッシュと戻りで勝負決定となりました。全く進入の仕方が違う2人ですので、これだから追走は難しい。

4ブロック目は「SILVX180」vs「Bull-Mercury」。1本目Bull-Mercuryが先行でちょっと壁に当たりながらも馬力が少なめの86 GTで、なんと430スクーデリアを離しました。…が2本目、やはりダウンフォース不足か、後追いに回ったBull-Mercuryが進入止まりきれずに先行車に衝突。
先行が飛び込み頑張ってギリギリまで攻めれば、後ろは止まりきれないかな~なんていう作戦がちょっと成功したかもしれませんね。
追走リポート/BEST4

この対戦カードはあまり見たことがありません、「avanzatox4」vs「yamayu-7」。1本目では決着つかずサドンデスに突入。そのyamayu-7先行の3本目、仕掛けたのは軽に乗るavanzatox4でした。なんと後追いの軽が先振り!そのバックミラーの光景にyamayu-7が「えっ?」と驚いた瞬間グリップが戻っていました。その映像はしっかりとニコ生のオンボード映像で確認できます。いや~その両者の攻防は面白かったですね。

さてBEST4の2組目は「SILVX180」vs「daasu1」。私が先行時に進入オーバースピードでそのまま壁に接触、その時は負けた~!と思ったのですが、審査は後追いが後ろから追突したとの判定。確かにリプレイ確認してみると押されていたようでしたが、案外走ってる本人は分からないもんですね。
入れ替えての2本目。1速しか使えないdaasu1の加速は、ある回転数を越えてからのドッカンタイプです。最初はちょっと加速が鈍かったので、やってしまいましたNASCAR風のバンプドラフトw それでいつもと進入速度が変わってしまったせいか、daasu1さんが入り口でスピン。競技を間違えてしまい、大変申し訳ございませんでした。
追走リポート/決勝
やはりこの最強の軽との対決を避けては優勝できません。決勝戦は「avanzatox4」vs「SILVX180」。「k-mishi」さんがSaleen S7で非常に合わせ難そうにしていたのを見て、対戦直前に愛機スクーデリアに大幅なセッティング変更を施しました。それは…、どこぞのリーダーがやっているキャンバー角マイナス10度!しかもMAXtakuma18がフロント10度なのに対して、私はリア10度です。要するにトラクションを極限まで下げようと。
ところがこいつが本当にじゃじゃ馬。なんとかスタートラインに辿り着くまでの1周で感覚を掴もうと1周真剣にウォームアップしました。
1~2本目では決まらずにサドンデス。3本目avanzatox4先行で私が振りっ返しで痛恨の引っ掛かり。やはりキャンバーを付け過ぎると、浅い角度でのドリフトの持続が難しい。ただそれと引き換えに得たトラクションの悪さで、アウトラインでは何とか軽に寄せることができました。サイド、アクセル、またサイド、アクセル、という感じで冷や汗ものでしたが。
4本目、先行で単走を無難にしたところ、ここまでノーミスだった「avanzatox4」に遂にミスが。軽のラストボスを倒し、何とか優勝することが出来ました。本当に運に助けられた1戦でしたが、一応DwMAX公式ドリコンでの優勝は初めてでしたので、良かった良かった。
written by SILVX180
以上